はじめに
赤ちゃんを迎える準備の中で、多くの人が迷うのが「ベビーベッドを買うか、それとも借りるか」ということです。部屋の広さやお金、使う期間、安全性などを考える必要があります。さらに、赤ちゃんが安心して眠れるようにするためには、SIDS(乳幼児突然死症候群)や窒息事故を防ぐための知識も大切です。この記事では、ベビーベッドの使い方や選び方を、高校生でも理解できるようにやさしく説明します。
ベビーベッドはなぜ必要なの?どのくらい使うの?
ベビーベッドは、赤ちゃんが安全に眠るための専用スペースです。大人と同じベッドで寝ると、掛け布団で息ができなくなったり、寝返りで圧迫してしまう危険があります。ベビーベッドを使うことで、そうした事故を防ぎ、安心して眠れる環境をつくれます。また、ペットや兄弟姉妹が誤って触れてしまうのを防ぐ役割もあります。
使用期間は、生まれてから1歳くらい(12〜18ヶ月)までが一般的です。赤ちゃんがつかまり立ちを始めると、柵を乗り越える危険が出てくるため、そのころが卒業のサインです。使用期間は意外と短いので、購入かレンタルかを早めに検討すると良いでしょう。
買う?借りる?中古を使う?3つの選び方を比較
ベビーベッドを手に入れる方法は、「新品購入」「レンタル」「中古利用」の3つがあります。それぞれの特徴を理解して、自分の家庭に合った方法を選びましょう。
新品購入
新品は最も清潔で安心ですが、価格は高めです。2人目・3人目の赤ちゃんにも使う予定がある場合は、長く使えるので結果的にお得になります。
レンタル
レンタルは短期間の利用に便利で、使い終わったら返すだけなので場所をとりません。出産前後や里帰り中など、一時的な利用に最適です。ただし、長期で借りると購入より高くなることがあるため注意しましょう。
中古利用
中古品は費用を抑えられますが、安全基準やリコール情報を必ず確認しましょう。使用前にはしっかり掃除と消毒を行い、布団やマットレスは新品を使用するのがおすすめです。
お部屋に合ったサイズとタイプを選ぼう
ベビーベッドには主に3つのサイズがあります。
- 標準サイズ(120×70cm):広くてゆったり。1歳ごろまで使いやすい。
- ミニサイズ(90×60cm):日本の住宅に多いコンパクトタイプ。
- タイニーサイズ(80×50cm):生後6ヶ月までの短期利用に最適。
また、高さにも種類があります。ハイタイプはおむつ替えがしやすく腰に優しい設計です。ロータイプは和室や床に布団を敷くスタイルの家庭にぴったりです。最近人気の「添い寝ベッド」は、大人用ベッドの隣に設置できますが、間にすき間ができると危険なので設置時には注意が必要です。
安全な寝かせ方を知ってSIDSを防ごう
赤ちゃんを安全に眠らせるには、次のポイントを守りましょう。
- 赤ちゃんは必ず 仰向けで寝かせる。
- 柔らかい布団や枕は使わない。
- マットレスはしっかりと硬めのものを選ぶ。
- ベッドとマットレスの間にすき間を作らない。
- ぬいぐるみ・タオル・ひも類などは置かない。
また、柵にぶつかるのを防ごうとしてタオルやクッションを巻きつけるのは危険です。顔が覆われて息ができなくなるおそれがあり、つかまり立ちを始めると足場になって転落の原因にもなります。安全のため、布類は使用しないようにしましょう。
安全マークをチェックして信頼できる製品を選ぶ
日本で販売されているベビーベッドには、安全を保証する2つのマークがあります。
- PSCマーク:国が定めた安全基準に合格した製品。
- SGマーク:さらに厳しい検査を通過した製品。
これらのマークがない製品は、安全性が確認されていない可能性があります。購入やレンタルの際は必ずチェックしましょう。また、中古や譲り受けたベッドを使う場合は、消費者庁のサイトでリコール情報を確認し、型番が対象外であることを確かめてください。
ベビーベッドを卒業する時期とその後の使い方
赤ちゃんが立てるようになり、柵の高さが胸より低くなったら卒業のタイミングです。無理に使い続けると転落の危険があります。最近は、床板を外してベビーサークルとして再利用できるタイプも人気です。安全に遊べるスペースとして活用できます。
購入したベッドは、中古販売やリユースサービスを利用して次の家庭へ譲るのも良い方法です。レンタルの場合は返却するだけで片付けが完了します。使い終わった後のことまで考えて選ぶと、より便利で快適に使えます。
まとめ:安全で快適なベビーベッド選びをしよう
ベビーベッドは、赤ちゃんが安心して眠れる大切な場所です。安全マークを確認し、正しい寝かせ方を守ることで、SIDSや事故のリスクを減らせます。短期間の利用ならレンタル、長く使う予定なら購入がおすすめです。家庭の状況に合わせた選択で、赤ちゃんも家族も快適に過ごせる環境を整えましょう。

コメント